概要Outline
-
スクリューウエイト貫入試験では貫入障害物によって対応できない場合や、支持層の厚さが不明な時に、この試験方法が役立ちます。貫入力が大きく、多様な地盤に適用できます。重さ30kgのハンマーを35cmの高さから自動落下させ、直径36.6mmの先端コーンを地中に打ち込み、20cmごとの貫入に要する打撃回数を記録する試験です。
適用試験箇所
小規模構造物の支持層確認、地盤改良効果の確認、斜面や盛土の健全度調査など
特徴Feature
-
1/高い貫入能力
従来のスクリューウエイト貫入試験に比べて貫入力が大きく、多様な地盤に適用できます。
-
2/調査も手軽にできる
調査機械が小型のため狭い土地でも調査が可能です。
-
3/コスト削減にも
小型機械でライトバンでも運搬可能なためコストカットにもつながります。
デメリット
- 硬い地盤では過大値となる可能性がある
- 地中に障害物(転石等)があった場合は測定不可能となる
- 土の採取は行えない
各調査方法との比較Method Comparison
スクリューウェイト貫入試験
SWS
- 調査可能な地盤の硬さ
-
粘性土 〇 砂質土 〇 礫質土 N≒30 × N≒50 × 岩盤 × - 調査可能な地盤の深さ
-
~5m 〇 ~20m × ~10m △※ ~30m × ~15m × 30m~ × ※硬い層が薄い場合は貫入可能
- 調査可能な項目
-
地盤の硬さ 〇 液状化判定 × 土質判定 × その他試料採取が
必要な試験× - 作業スピード(当社比)
-
地盤の硬さ(日の累計) 50m/日 液状化判定 - 土質判定 - その他試料採取が
必要な試験-
中型動的コーン貫入試験
MRS
- 調査可能な地盤の硬さ
-
粘性土 〇 砂質土 〇 礫質土 N≒30 〇 N≒50 × 岩盤 × - 調査可能な地盤の深さ
-
~5m 〇 ~20m 〇 ~10m 〇 ~30m △※ ~15m 〇 30m~ × ※貫入能力が足りない場合があります
- 調査可能な項目
-
地盤の硬さ 〇 液状化判定 × 土質判定 × その他試料採取が
必要な試験× - 作業スピード(当社比)
-
地盤の硬さ(日の累計) 20~30m/日 液状化判定 - 土質判定 - その他試料採取が
必要な試験-
液状化ポテンシャルサウンディング
PDC
- 調査可能な地盤の硬さ
-
粘性土 〇 砂質土 〇 礫質土 N≒30 △※ N≒50 × 岩盤 × 硬い層が薄い場合は貫入可能
- 調査可能な地盤の深さ
-
~5m 〇 ~20m 〇 ~10m 〇 ~30m × ~15m 〇 30m~ × ※硬い層が薄い場合は貫入可能
- 調査可能な項目
-
地盤の硬さ 〇 液状化判定 〇 土質判定 △※ その他試料採取が
必要な試験× ※砂質土か粘性土か程度の推定のみ可能
- 作業スピード(当社比)
-
地盤の硬さ(日の累計) 20m/日 液状化判定 1日 土質判定 即時 その他試料採取が
必要な試験-
ボーリング調査
- 調査可能な地盤の硬さ
-
粘性土 〇 砂質土 〇 礫質土 N≒30 〇 N≒50 〇 岩盤 〇 - 調査可能な地盤の深さ
-
~5m 〇 ~20m 〇 ~10m 〇 ~30m 〇 ~15m 〇 30m~ 〇 ※硬い層が薄い場合は貫入可能
- 調査可能な項目
-
地盤の硬さ 〇 液状化判定 〇 土質判定 〇 その他試料採取が
必要な試験〇 - 作業スピード(当社比)
-
地盤の硬さ(日の累計) 10m/日 液状化判定 10日 土質判定 7日 その他試料採取が
必要な試験内容による
試験方法Test Workflow
JIS A 1230:2018に準ずる試験方法です。
- 130kgのハンマーを35cmの高さにセットする
- 2先端コーンを貫入ロッドに取り付ける
- 3ハンマーを自動落下させ先端コーンを地中へ打ち込む
- 420cm貫入毎の打撃回数を測定する
- 5トルク補正を行い地盤のN値を推定する